県指定史跡「岩屋山石窟」保存修復工事設計・監理業務
- プロジェクト名
県指定史跡『岩屋山』保存修理事業
県指定史跡「岩屋山石窟」保存修復事業
平成29年度 県指定史跡「岩屋山石窟」保存修復事業
- 実施期間
平成27年~平成29年
- 発注者
民間
- 対象地・エリア
新潟県佐渡市
- 業務内容
計画策定
建造物調査
実施設計
設計監理
岩屋山石窟は、佐渡市宿根木集落に位置し、地理学的には波の浸食作用によりできた海蝕洞窟が隆起したもので「岩屋洞窟」とも呼ばれています。
窟内の側壁には、大小8体の摩崖仏が彫らており、そのうちの北壁に並ぶ3体は平安時代、または、鎌倉時代の作品といわれています。海蝕洞窟内の摩崖仏という特異性があいまった貴重な史跡で昭和47年(1972)に新潟県の指定文化財(史跡)になっています。
本業務では当史跡を構成する石窟、建築物、周辺環境等の保存管理計画の策定を行いました。保存計画では各構成要素の現況・課題を整理して保存管理の手法と修復の方針を検討し、より緊急性の高い課題かであった建築物の修復を優先して行いました。
平成28年(2016)から平成29年度(2017)にかけて防護柵、前門、門構えの3つの建築物の調査設計を行った後に、設計監理を行いました。洞窟内は湿気がこもりやすく部材の腐朽が深刻でしたが、解体時に部材を1本ずつ丁寧に確認し、根継ぎ・継ぎ木等の修理を行い復元しました。