佐渡市指定文化財建造物(郷倉)保存修理調査業務委託
- プロジェクト名
佐渡市指定文化財(郷倉)保存修理調査業務委託
- 実施期間
令和4年
- 発注者
佐渡市
- 対象地・エリア
新潟県佐渡市
- 業務内容
建物調査
郷倉は元禄4年(1591)から記録が残り、同7年(1594)の記録によると、約240ヵ村ある佐渡島内に95ヵ所の郷倉があったといわれています。
当時の百姓は定められた日に郷倉へ年貢米を運び、相川から来た目付・地方役人が見守る中、名主や米見、斗棒の立合で米を計り、中札を付けて倉に納め、さらに必要に応じて相川・夷・大石・河原田の倉にも納めていたとされています。
この郷倉は、文政年間(1818~1830)に建築されたものです。元々両津地区の旧上横山村の郷倉でしたが、明治期に個人の所有に帰し、納屋として利用された後、旧金井町へ寄付されました。移転の際に補修は行われていますが、柱など部材の多くは以前からのものが使用されています。
建築寸法が曲尺ではなく鯨尺(関西尺)を使用しているのが特徴です。
本業務は、郷倉の役割や歴史等を紹介する施設として活用するとともに、文化財としての価値を損なわないよう維持管理を行っていくための修理計画の作成を行いました。