ビオトープをつくった目的 

 近年、地域の身近な自然が急速に失われてきています。このビオトープは、自然を再生し、自然と地域の人々とがふれあう場となることをを目指して整備しました。

 いまから30〜40年前、このあたりの田んぼや水路には、ドジョウやメダカ、フナなどが泳ぎ、夏になるとヘイケボタルやギンヤンマなどの昆虫たちも普通に見られたそうです。意外にもヘイケボタルはごく最近まで見られたようです。その頃は、子どもたちは自然の中で遊び、さまざまなことを学んでいきました。魚や虫がどこにいて、どうやって捕まえるか?そんなところにも、生物の生態や環境との関わり、そして人とのつながりが内包されていたのです。もちろん自然とのふれあいを通して、自然への親しみや生命に対する畏敬の念も生まれました。

 現在、平野の都市部や水田地帯では、すでに自然の大部分は失われ、わずかに残った場所も、生態系の機能が低下したり、外来種などの一部の生物が優先するなど、本来の自然が失われています。
 現在の私達は自然と接する機会が少なく、自然に対して親しみを感じにくいのではないでしょうか。
 身近な自然とのふれあいを取り戻すことにより、自然への愛着も深まり、豊かな環境を取り戻すためのきっかけづくりができるのではないかと考えています。

 このビオトープがそんな”自然とのふれあいの場”となってくれることを願っています。
(文:山浦)

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